2005-10-14 Fri 07:57

今日は平日休みを利用して、大丸ミュージアムへ出掛けてきました。大丸ミュージアムは『 ドイツ・ヒルデスハイム博物館所蔵 古代エジプト展』以来2回目です。
大丸ミュージアムの魅力は遅い時間までやっていること。6時前に閉館する美術館が圧倒的に多い中で、8時閉館というのはうれしいですね。デパートの1フロアですので、広くは無いですが、僕の中では「こじんまりと楽しめるミュージアム」という好印象です。
今回の展覧は「デ・キリコ財団所蔵品より、初出品を含む後期代表作を展観」したものです。僕はどちらかというと、1910年代の「形而上絵画」の方に興味があるのですが、今回の展覧会(1920年以降の作品)も楽しめました。
多くの作品がガラス無しの額装で間近で見られるため、生々しいほどの迫力で絵のタッチが楽しめるのがうれしかったですね。抑え目の照明も良かったです。ガラス付きの額で、照明が蛍光灯だと光って見づらいんですよね(有名な美術館でも照明に気を使っていないことが意外と多い)。
絵画作品だと、『噴水のあるイタリア広場』『不安を与えるミューズたち』のような見覚えのある有名作品を見られたのはやはり感慨深かったです。色数を抑えた作品『城への帰還』は初めて見たのですが、好きな作品の一つとなりました。
『へクトルとアンドロマケ』や『吟遊詩人』『孤独な詩人』などの彫刻作品が多く見られたのも、展覧会ならでは。彫刻は図録や作品集で見ても面白くないですからね。
作品の良し悪しと違う所で気になったのは、作品そのものに書き入れられた年数と作品説明に添えられた年数に違いがあること。これは、会場内にも説明が貼られていたのですが、デ・キリコ財団側の指示によるものだったようです。
≫シュルレアリスム宣言
僕が今まで読んだ本によると、ブルトン他、当時のシュルレアリストのみならず、1910年代のデ・キリコ作品しか評価しない人は多いようです。かくいう僕も1910年代の作風の方が好きなのですが、ブルトンほど極端ではありません(ブルトンはデ・キリコのことを「シュルレアリスムの裏切り者」とまで評しています)。
それに対して、デ・キリコ財団側は1920年代以降の作品を「新形而上絵画」として評価しなおそうという立場のようです。会場内のデ・キリコ年表にあったのですが、キリコは生前のある美術展に出展された初期作品を「あれは私の作品ではない」と言い出したことがあったようです。初期作品を所蔵している美術館(ニューヨーク近代美術館他)と財団側で、作品の真偽・年代を含めてきちんと整理がついているのか少し不安になってしまいました。
あと、今回初めて知ったのですが、デ・キリコは、八十日間世界一周・海底2万マイルなどで知られる≫ジュール・ベルヌ
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