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生誕100年記念ダリ展-ダリ回顧展(上野の森美術館)-美術展の感想-
2006-10-13 Fri 02:28
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サルバドール・ダリ生誕100年記念「ダリ回顧展」を見に上野の森美術館へ出掛けたのは9月28日(木)。

23日に始まったばかりとはいえ、平日なので、あまり混んでないだろうと思っていたのですが、入場口には行列が出来ていてビックリ。

「平日の2時に入場15分待ちとは、土日ならどうなるんだ」と思いながら列に並びました。

(館内も非常に混雑していて、すぐに「今日は今日で楽しむとして、11月が12月にもう一度来よう」と決意)

ダリは年代によって作風がかなり違うので、作品に添えられた年代にも注目しながら展覧しました。すると、かなり初めの方に見覚えのある作品を発見。それは「器官と手」という1927年の作品で、僕はこれを≫カラー版 20世紀の美術という本で見たことがあります。




「器官と手」は≫カラー版 20世紀の美術の「ダダ的反抗と夢の開拓」の章、「シュルレアリスム」の項で、紹介されていて、その説明文によると、「シュルレアリスムの影響を受け始めた頃の絵画」であり、「イヴ・タンギーやデ・キリコなどの影響が濃厚」だそうです。

ダリの残した言葉に
シュルレアリストと私の唯一の違いは、私こそがシュルレアリストだということだ
というものがあります。

僕は、もともとシュルレアリスムに興味があることもあり、幅広いダリの活動の中でも「シュルレアリストとしてのダリ」に最も興味があります。

本で見たことのある作品であること、そして、シュルレアリスムの影響が現れた初期の作品であること、そして白昼夢を見ているかのような独特の雰囲気があることから、感慨深いものがありました。

少し進んで、気になった作品は「平均的官僚」と「(手(良心の呵責)」。両方ともかなりインパクトのある作品なのですが、共通しているテーマは、(図録の説明を見た限りでは) ダリが毛嫌いしている対象を攻撃する・冒涜するということのようです。ダリの人間性を垣間見ることが出来ますね。

以下、気になった作品を数点列挙します。

ミレーの≪晩鐘≫の考古学的記憶の増大」(1933-1935年)は古典をモチーフにしながら、ダリの表現したいものが充満した、妖しい魅力のある作品に感じられました。

奇妙なものたち」(1935年)は、暗い色調に浮かぶ赤い建物と椅子が、奇怪なモチーフと相まって目に焼きつきます。こんな夢を見たことある気がしますよ。

見えない人物たちのシュールレアリスム的構成」(1936年頃)は隅から隅まで面白い。人物の形に凹むベッドと椅子という最も強調すべき(ように思える)モチーフを小さく描き、海面、海岸、空、という風景に画面の6割ほども裂く、という大胆さ。結果的にベッドと椅子をアップで描くより遥かに魅力的な作品となっている気がします。空間の使い方が絶妙ですね。ベッドに開いている穴の周りにダリが良く使うモチーフである蟻がいるのも見逃せません。

三世代 老年、青年、幼年

ヴォルテールの見えない胸像

奇妙な廃墟の中で自ら影の上を心配でふさぎがちに歩き回る、妊婦に形を変えるナポレオンの鼻

に見られる二重イメージは現在放送中のJTの缶コーヒーのCM(飲スピレーション)の世界ですよね。試みとしての面白さより、作品としての完成度の高さに驚きます。

(恥ずかしながら、「ヴォルテールの見えない胸像」は図録で見るまで、どこが二重イメージなのか分かりませんでした!他の2点は分かりやすいし、面白いと思います)

パン籠」「カタルーニャのパン」は作品そのものよりもダリがパンに対してこだわりを持っていた、というエピソードが興味深かったです(個人的には2点とも写実的である、ということ以上の魅力は感じませんでした)。「愛情を表す2切れのパン」は先の2点より面白いかな。

まだ長くなりそうなので、≫続きは次回

カラー版 20世紀の美術カラー版 20世紀の美術
(2000/05)
末永 照和、林 洋子 他

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20世紀に範囲を絞っているので、「歴史の勉強」的な重苦しさがなく読みやすい本と思います。戦前、戦後に世界でどのような美術運動が行われたのか、などが良く分かります。


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