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オルセー美術館展 19世紀 芸術家たちの楽園(東京都美術館)-美術展の感想-
2007-02-09 Fri 03:35
今日は平日休みを利用してオルセー美術館展へ出掛けてきました。

↓入口の看板。この絵は「アルルのゴッホの寝室」
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↓丸いオブジェが目を引く東京都美術館入り口。14時前に到着。
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東京都美術館は≫ミュシャ展以来、結構な回数通ってる“一番慣れてる”美術館です。館内のサイズも把握できてますし、時間と体力の配分もできるなー、と思っていたのですが・・・。

まぁ、混んでること混んでること。平日なのに。困ったことにロッカーが空いてない!こんなのは初めてです。

厚着してたので上着と荷物を持ったまま見るのは絶対に嫌だったのと、空いたロッカーをオバちゃんたちにとられる、とられる・・・で、ロッカーを確保するのに30分弱もかかってしまいました。

入ってしまえば、≫ダリ展の混み方よりマシかな、と思えてきて不快さを感じるほどではありませんでした。

○○美術館展というのは、その美術館所蔵のものを集めればいい、とか有名作家の作品を集めればいい、というものでもないと思うんです。コンセプトが曖昧だと見終わった後、(?)となるものもあります。

その点から言うと、今回のオルセー展は良かったですよ

最初の一角には「Ⅰ 親密な時間」とあり、作家が親密な関係にある人を描いた絵が集められていました。

その次の一角は「Ⅱ 特別な場所」。作家にとって“特別な場所”を描いたもの(もしくは繰り返し描くうちにその作家にとって“特別”になった場所を描いたもの)が並んでいます。

これ、ちょっとしたことですが、非常に感情移入しやすいです。描いたときの作家の心理状態に思いを馳せてしまいますよ。

「Ⅰ 人物画傑作選」「Ⅱ 風景画傑作選」だと、面白くないと思いませんか?


で「Ⅰ 親密な時間」から気になった作品を列挙してみましょう。


アンリ・ファルタン=ラトゥール「シャルロット・デュブール
ラトゥールの(後の)妻ヴィクトリアの妹、シャルロットを描いた作品。作家の義妹という「近しい人物を描いた」というだけには止まらない、意思の強さを感じさせる顔の表情・細部まで行き届いた完成度の高さは、ラトゥールにとって『野心的な作品』であろうと解説されています。
(名声を得るための野心?純粋に一人の作家として向上したいとい野心?興味は尽きません)


ピエール=オーギュスト・ルノワール「ジュリー・マネ(あるいは猫を抱く子供)
ルノワールというと“印象派の巨匠”という枕詞と共に頻繁に目に・耳にする名前ですが、真剣に見るのは初めてだった気がします。“歴史になを残す巨匠”という敷居の高さを感じさせない、親しみを感じる作風だったので少々驚きました。
描かれているのが作家仲間の娘さんであること、この作風を批判する画家仲間もいたこと。何より、このやさしい微笑をたたえた少女が成長後モデルを務めた絵では“父の死”などの苦難の末、悲しげな表情を見せているらしいので、興味深いです。その作品も見てみたいですね。

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ジュリー・マネ≫絵葉書ではなく、マグネットを購入してみました。冷蔵庫とかに貼ろう。


フェルナン・クノップフ「マリー・モンソン
僕にとっては聞いたことの無い作家さんですが、モデルの『心理や性格をも描こうとした』人だそうです。軽々しいことは言えませんが、この作品を見て「写真と同じだよね」と言う人は居ないのではないでしょうか。なにか不思議な雰囲気(モデルの心理や性格?)が滲み出た作品です。また、図録の『精巧な背景がなければ。この肖像画は夢想に耽る若い女性を描いた優雅なイコンにすぎなかったであろう』という解説をみて「なるほどなー」と思いました。背景が違うものであれば、全く違った作品となったでしょうね。

フェリックス・ヴァロットン「ボール」の独特の構図、アルベール・バルトルメ「温室の中で」の目を見張る大きさと完成度(作品に描かれた作家の妻は等身大よりさらに大きいであろうか)も脳裏に強烈に焼きついています。


↓これの表紙がフェリックス・ヴァロットン≪ボール≫
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(2006/09)
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他の作品もお世辞抜きで魅力的でしたが、次の「Ⅱ 特別な場所」へ。

ジャン=フランソワ・ミレー「グレヴィルの教会
「Ⅱ 特別な場所」の区画へ足を踏み入れたとたん目に入ったこの作品はかなり遠い距離からでも傑作だとわかりました。作家名を見て納得。近年、僕が美術展通いをするようになったのは、幻想美術とかシュルレアリスムにはまったからなのですが、それよりもっとずっと前、中学の美術の時間に教科書で見たミレーの「落穂ひろい」は知識が無いなりに「良いなー」と思ったものです。僕の子供の頃に見た風景なんかとはぜんぜん違うはずなのですが、ミレーの作品を見たときの根源的な懐かしさは何でしょうね。「晩鐘」とか「種まく人」とかも是非本物を見てみたいですね。

クロード・モネ「アルジャン・トゥイユの船着場
今回の展覧会で一番気に入った作品です。モネ特有のタッチも魅力ですが、構図が大胆ですよね。画面の大部分が空と雲。木々と長く伸びる影がポイント。

クロード・モネ「べリールの岩、打ちつける波」、クロード・モネ「ルーアン大聖堂
先日、モネの作品の見方で「近くで見るとモネのタッチがわかるからそれもいいし、 離れていくとだんだん一枚の絵として見えてくるとき感激する」と言われて「なるほどなー」と思っていたので、モネの作品はそういう見方をしてみました。この2作品はこの傾向が顕著で、離れていくと「ハッ」とする瞬間があります。今までも「モネの作品は離れめで見るほうがいいなー」とは思っていたのですが、絵として認識できないくらい近づいたかなー?この「ハッ」とする瞬間が忘れられないです。

・・・国立新美術館のモネ展も絶対行こうと誓った次第。


アルフレッド・シスレー「洪水と小船」、カミーユ・ピサロ「赤い屋根、村はずれの冬の印象」、ポール・シニャック「レ・ザンドリー、河堤
シスレー、ピサロは名前を聞いたことがある程度(ピサロは国立西洋美術館で見てるか・・・)ですが、良いですねー。モネと並んでましたが、また違う味わいがあります。シニャックの作品の近くには似た作風のジョルジュ・スーラの作品もありましたが、僕はシニャックの作品の方が好きです。明るい作風ですね。

後半の記事に続く

パリ オルセー美術館 (別冊太陽)パリ オルセー美術館 (別冊太陽)
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いつかは行ってみたいオルセー美術館。建物そのものにも興味があります。


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「オルセー美術館展 19世紀 芸術家たちの楽園」東京都美術館  土曜日の夕方なら比較的空いているかと出かけたのですが、結構始まったばかりなので混んでいました でもどうしても見ておきたかったので出かけて来ました。 美術館に向かいながら、反対から凄い人が歩?... …
2007-12-31 Mon 11:14 京の昼寝~♪
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