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続き・・・シュルレアリスムと美術(横浜美術館) -美術展・展覧会の感想-
2007-12-10 Mon 01:20
シュルレアリスムと美術(横浜美術館)の感想の続き

マグリットは結構な数の作品が来てました。
シュルレアリスム関連やその他の美術展でマグリットの作品には良く出会いますが、《固定観念》 《人気のあるパノラマ》 《人間の条件》など、初見の作品に会う機会に恵まれました。

マグリットは並み居るシュルレアリストの中でも「手法の特異性・独自性」で勝負している人だと思います。僕はマグリットの手法が好きなので、彼の作品は非常に打率が高いです。
マグリットの「心のスクリーンにイメージを映し出す“想像力”」は疑いようが無くレベルの高いものですが、人によっては「マグリットの絵は奥行きが無く、平坦だ」と「技量」を疑う見方もあるようです。僕はあの平坦さは「現実と非現実」の境界線を曖昧にする「手法」だと思いますけどね。
後述するポール・デルヴォーも表情の無い同じ顔の人物ばかり描きますが、下書きの段階では非常に写実的に顔を描いてある(写実的に描けないのではなく、意図的にそう描いている)のだと聞いたことがあります。



話がやや脱線しましたが、以前も見たことのある横浜美術館所蔵の2作品《青春の泉》 《王様の美術館》に並んで、本展のポスターでも使われている《大家族》がありました。
ベルギー王立美術館展(国立西洋美術館)で見た《光の帝国》シュルレアリスム展(埼玉県立美術館)で見た《現実の感覚》に並ぶ(あるいはそれ以上)の有名作品です。結構大きな作品なのですが、隣にある≪王様の美術館≫がもっとでかいので、視界に入った瞬間は「あれ、思ったより小さい」と思いました。でも、じっと見ているとやはりにじみ出るような味わいが感じられて、月並みですが、「やっぱり実物は良いなぁ」と思いました。

あと、《解剖台の上のミシンと蝙蝠傘の偶然の出会いのように美しい》というマン・レイの写真作品がありました。この「解剖台の上の~」という文章はマグリットの得意としたシュルレアリスムの手法「デペイズマン」について語るときによく引用される詩ですが、デペイズマンに冠する説明は本作品(本展覧会)にはなかったですね。タイトルで「おっ」とは思いましたが、作品としてはあんまり良い出来ではない気がしました(マン・レイも結構良い作品を残してますけどね)。


ポール・デルヴォーの《階段》は横浜美術館所蔵の作品なので、何度か見ています。以前見たときはデルヴォーをあまり意識していなかったので、あまりじっくり見なかったのですが、埼玉県立美術館での≫「シュルレアリスム展」、≫「澁澤龍彦-幻想美術館-」展でデルヴォーの良作の数々にに圧倒されたので、じっくり見ましたよ。


ダリの作品は見たことあるのが中心でしたが、巨大3連作《幻想的風景》はやっぱりすごいですよね。あれだけでかい作品なのに粗がないですもん。凄い根気の良い仕事。《幻想的風景》は今回は企画展スペースに回ってましたが、基本的に常設展示なので、横浜美術館は贅沢なところですよね。
ダリはアンドレ・ブルトンに「金の亡者」と罵られ様が凄いものは凄い。でも、ダリの妻ガラをモチーフにした作品ってどれもあんまりピンと来ないです。ダリの自己満足の要素が大きいような。「ダリとガラ夫妻」の関係を見ていると、「野村克也とサッチー夫妻」を思い出すのは僕だけでしょうか?

あと気になった人はオスカル・ドミンゲスですね。「デカルコマニー」の手法はドミンゲスが編み出したとは知りませんでした。エルンストだと思ってました。作品《無題(デカルコマニー)》も本家だけあってなかなか良い作品でした。記事を書きながら「名前には覚えがあるな」と思ったら>、シュルレアリスム展(埼玉県立美術館)で見て「面白い」と思った《地獄の機械》が彼の作品でした。そのときはドミンゲスの名は覚えてなかったのですが、今回は覚えましたよ!


シュルレアリスムに関わる美術展に来て、毎回思うのは、「エルンストとデルヴォーは凄いな」ということと、「でも、マグリットやダリに比べると一般的な知名度はかなり落ちるのだろうな」ということ。≫ダリ展は身動きできないくらい混んでましたが、本展は快適に見れましたからね。

あと、余談ですが、実は10月にも一度見ているので2回分の感想をまとめました。途中まで章ごとに書いていたのに途中から作家ごとになっちゃいましたね。

シュルレアリスム (河出文庫)シュルレアリスム (河出文庫)
(1998/03)
パトリック ワルドベルグ

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表紙はルネ・マグリットの「大家族」



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2007-12-11 Tue 21:39 はろるど・わーど
| 虹色新天地 |
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