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フランスの至宝-エミール・ガレ展(江戸東京博物館)-美術展・展覧会の感想-
2005-04-03 Sun 20:58
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本日まで江戸東京博物館で開催されていた「フランスの至宝-エミール・ガレ展」へ出掛けてきました。本来、平日休みに行こうと思っていたのですが、前回の休みが休館日だったので、最終日に滑り込みで観覧することとなりました。

ガレというとアール・ヌーヴォー を代表する工芸作家で、ガラスの分野で特に力を発揮した人です。

私は以前から、ガラス製品に興味があり、ボヘミアンガラス、ベネチアガラスなどを見るのが好きです。バカラに代表されるようなクリスタルガラスの透明度とカットの細かさを誇るものよりも色つきの工芸ガラスがより好みです。高価なのでおいそれと購入できるものではありませんが。

余談ですが、私は国内外の西洋陶磁器についても割と詳しいのですが、ガラス製品ほどには興味がありません。

さて、ガレ展の内容ですが、初期作品・中期作品・後期作品と非常に分かりやすく並べてあり、点数が多い作品群を流れを掴みながら鑑賞することができました。



ガレというと植物や昆虫をモチーフに用いた作品が多いことで知られています。咲き誇る花をモチーフにした美しい花入れも完成度が高く、面白いものでしたが、個人的には一つの作品に植物と昆虫が混在する作品の方が興味深いものでした。昆虫は植物に比べると細かくて複雑なデザインをしています。その昆虫の細微さと曲線を描く植物が作品内で一つのストーリーを奏でているようでした。

ガレは植物学者としても専門的な知識を持っていたようです。植物に対しての知識が、美しい花だけではなく、代表作の「キノコ型ランプ」などのユニークな作品を生み出したのでしょうか。ガレの作品に多く登場するわけではないのでしょうが、カエルをモチーフにした作品が数点あり、「昆虫」と共に「かえる」もモチーフとして面白いものだと思いました。

ガレの作品群に知人の描いた水墨画を見て「黒」という色に注目したものがあったのですが、今日見た感じではガラスと黒の組み合わせってどうなのかな~と思いました。水墨画のシンプルさっていうのは魅力的なものだとは思うのですが。

購入した図録によると、「黒い作品は凝視せざるを得ない」として、「じっくり見る」ことを意識して作成されたもののようなのでパッと見ただけではその魅力は十分わからないのかもしれません。もうすこしじっくり見ればよかったかなぁ、と思います。
ミュシャ もそうですが、美しい色彩を放つ作品で評価された人も暗い作風を模索した時期というのはあるようですね。ミュシャの場合と違ってガレの黒い作品群は一定の評価を得たようです。

ガレの晩年にその最盛期を迎えたようで、後期の作品は圧巻です。特に一連のランプは光を通して美しさを増すガラスの特性と相まって、「見事」の一言でした。

展示の終わり付近には、自ら「産業芸術家」を意識したというガレの「作品の量産」にかける意気込みが伝わってくるものでした。高いクオリティを保ったままコストダウンすることに苦心して、実際に成功しているということに大きな意義を感じました。そういった技術はガレの没後にも生きているのです。

ガレ展を見終えた後、先にも触れた図録を購入したのですが、そのでかくて重いこと!2800円しましたが、そのボリュームと充実度を考えると高くないと思います。長く愛用できそうです。




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