2007-03-11 Sun 23:36
国立新美術館開館記念 ポンピドー・センター所蔵作品展」と銘打たれた本作品展。
展覧スペースに踏み込んですぐ目に入った、「ポンピドー・センター総裁」のメッサージに刺激的な一文を見つけました。
“後に「エコール・ド・パリ」という都合の良い呼び方でまとめられる芸術家達は(略)”
先日出かけた、青山ユニマット美術館で≫シャガールとエコール・ド・パリコレクションを見て、シャガールやピカソ、異邦人たちのパリ展のポスターにも使われているレオナール・フジタ(藤田嗣治)らの作品を見ていたので「タイムリー」とだけ思っていたのですが、ポンピドー・センターの総裁は「エ・コール・ド・パリ(=パリ派)」なんて表現は「都合の良い表現に過ぎない」すなわち、当時のパリの状況は「そんな言葉に集約されるほど単純なものではない」と言いたいのでしょうか。
同じ作家を扱っていても主催者が伝えたいものは違うのかなー、と妙に神妙な気分で歩を進めた記憶があります。
知らない(詳しくない)作家の作品、また気に入った作品が多かったことから「絵画」と「彫刻」に分けて記事にしようと思います。
≫彫刻編の記事はこちら
『僕はピカソの作品があまり好きではありません』
・・・いや、この表現は正確ではありませんね。
『僕はピカソの絵を見て、いいと思った経験がありません』
かな。
本で《ゲルニカ》を見ても特に何も思いませんし、≫ピカソとモディリアーニ展(Bunkamura)やシャガールとエコール・ド・パリコレクションなどで、実際の絵を見ても「う〜ん」という感じでした。
僕は抽象画やキュビズムの作品など、難解な作品が嫌い、というわけではありません。キュビズムの「ジョルジュ・ブラック」なんかは好きな作家です。
前置きが長くなりましたが、初めてピカソの作品で「これは!」というのに出会いましたよ。
パブロ・ピカソ《輪を持つ少女》−1919−
典型的なキュビズム作品です。キュビズムは形態・造形に関する手法ですが、この作品は色使いも非常に魅力的。
今まで実物を見たキュビズム作品では「ピカソよりジョルジュ・ブラックの方が好き」という評価だったのですが、《輪を持つ少女》はブラックのどの作品よりも上に感じました。まぁ、私見ですけどね。
あまりに気に入ったので、後で絵葉書を購入しました。

《輪を持つ少女》の絵葉書。水色と紅色の対比が印象的
パブロ・ピカソ《座せる裸婦》−1905−
も「ああ、これもただならぬ雰囲気があるなー」と感じました。今までキュビズム作品を中心に見てきたので「今後は作品の年代にも注目しよう」と思いました。
また、この2作品以外はあまり好きになれなかったので、
「ピカソって野球のバッターでいうと清原みたいなもんなのかな。」
と思いました。
記憶に残るホームランも打つけど、凡三振も多い。生涯成績だともっと上は結構いる、みたいな。
「清原」じゃなくて、「長嶋」でもいい気がします。生涯成績だとノムさんこと野村克也の方がずっと上なんですよ。
まぁ、僕の例えが的を得ているかどうかはともかく、「ピカソの作品」というだけで崇めるのは違うと思いますね。
フアン・グリス《ギターを持つピエロ》−1919−《ギターを持つアルルカン》−1919−
初めて知った作家でしたが、シンプルで非常に面白い作風ですね。
キュビズムの代表作家でありながら「ピカソやブラックとは一線を画する作風」ということで、気になる作家がひとり増えました。
レオナール・フジタ(藤田嗣治)《パリの私の部屋》
同タイトルで2作品ありました。「おっ」と思ったのは壁にかけてある絵皿の質感です。
壁の絵皿は間違いなく「軟陶」ですね。硬質陶磁器では有りません。触った時の手触りまで感じ取れそうでした。
逆に「陶器を彷彿とさせる」と欧州で評価の高い人物画の肌の質感は僕の好みとするところではありません。
ヴァシリー・カンディンスキー《相互和音》−1942−
僕はカンディンスキーの作品は好きですね。パウル・クレーよりカンディンスキーの方が好みかもしれないです。
(宮城県美術館で見たクレー展は感動的でしたが)
《二つの緑の点》−1935−も面白い作品と思いましたが、《相互和音》は晩年の代表作とのこと。
僕も大変気に入ったので、これも絵葉書を購入。

《相互和音》の絵葉書。リズミカルな絵です。
あとコースターも購入しました。
あと、以前から「カンディンスキーの絵の柄のTシャツがあったら買う」と公言していたこともあって、Tシャツまで購入。
あと。図録によるとカンディンスキーは「モネの《積みわら》を見て画家を志した」とのこと。モネには最近注目していて、モネ展に行く予定もあるので非常に興味深い話です。
カンディンスキーって初期には抽象ではない、ロマンティックな作品も残しているんですよね。宮城県美術館で見たことがありますが、あれも非常に魅力的です。
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展覧スペースに踏み込んですぐ目に入った、「ポンピドー・センター総裁」のメッサージに刺激的な一文を見つけました。
“後に「エコール・ド・パリ」という都合の良い呼び方でまとめられる芸術家達は(略)”
先日出かけた、青山ユニマット美術館で≫シャガールとエコール・ド・パリコレクションを見て、シャガールやピカソ、異邦人たちのパリ展のポスターにも使われているレオナール・フジタ(藤田嗣治)らの作品を見ていたので「タイムリー」とだけ思っていたのですが、ポンピドー・センターの総裁は「エ・コール・ド・パリ(=パリ派)」なんて表現は「都合の良い表現に過ぎない」すなわち、当時のパリの状況は「そんな言葉に集約されるほど単純なものではない」と言いたいのでしょうか。
同じ作家を扱っていても主催者が伝えたいものは違うのかなー、と妙に神妙な気分で歩を進めた記憶があります。
知らない(詳しくない)作家の作品、また気に入った作品が多かったことから「絵画」と「彫刻」に分けて記事にしようと思います。
≫彫刻編の記事はこちら
『僕はピカソの作品があまり好きではありません』
・・・いや、この表現は正確ではありませんね。
『僕はピカソの絵を見て、いいと思った経験がありません』
かな。
本で《ゲルニカ》を見ても特に何も思いませんし、≫ピカソとモディリアーニ展(Bunkamura)やシャガールとエコール・ド・パリコレクションなどで、実際の絵を見ても「う〜ん」という感じでした。
僕は抽象画やキュビズムの作品など、難解な作品が嫌い、というわけではありません。キュビズムの「ジョルジュ・ブラック」なんかは好きな作家です。
前置きが長くなりましたが、初めてピカソの作品で「これは!」というのに出会いましたよ。
パブロ・ピカソ《輪を持つ少女》−1919−
典型的なキュビズム作品です。キュビズムは形態・造形に関する手法ですが、この作品は色使いも非常に魅力的。
今まで実物を見たキュビズム作品では「ピカソよりジョルジュ・ブラックの方が好き」という評価だったのですが、《輪を持つ少女》はブラックのどの作品よりも上に感じました。まぁ、私見ですけどね。
あまりに気に入ったので、後で絵葉書を購入しました。

《輪を持つ少女》の絵葉書。水色と紅色の対比が印象的
パブロ・ピカソ《座せる裸婦》−1905−
も「ああ、これもただならぬ雰囲気があるなー」と感じました。今までキュビズム作品を中心に見てきたので「今後は作品の年代にも注目しよう」と思いました。
また、この2作品以外はあまり好きになれなかったので、
「ピカソって野球のバッターでいうと清原みたいなもんなのかな。」
と思いました。
記憶に残るホームランも打つけど、凡三振も多い。生涯成績だともっと上は結構いる、みたいな。
「清原」じゃなくて、「長嶋」でもいい気がします。生涯成績だとノムさんこと野村克也の方がずっと上なんですよ。
まぁ、僕の例えが的を得ているかどうかはともかく、「ピカソの作品」というだけで崇めるのは違うと思いますね。
フアン・グリス《ギターを持つピエロ》−1919−《ギターを持つアルルカン》−1919−
初めて知った作家でしたが、シンプルで非常に面白い作風ですね。
キュビズムの代表作家でありながら「ピカソやブラックとは一線を画する作風」ということで、気になる作家がひとり増えました。
レオナール・フジタ(藤田嗣治)《パリの私の部屋》
同タイトルで2作品ありました。「おっ」と思ったのは壁にかけてある絵皿の質感です。
壁の絵皿は間違いなく「軟陶」ですね。硬質陶磁器では有りません。触った時の手触りまで感じ取れそうでした。
逆に「陶器を彷彿とさせる」と欧州で評価の高い人物画の肌の質感は僕の好みとするところではありません。
ヴァシリー・カンディンスキー《相互和音》−1942−
僕はカンディンスキーの作品は好きですね。パウル・クレーよりカンディンスキーの方が好みかもしれないです。
(宮城県美術館で見たクレー展は感動的でしたが)
《二つの緑の点》−1935−も面白い作品と思いましたが、《相互和音》は晩年の代表作とのこと。
僕も大変気に入ったので、これも絵葉書を購入。

《相互和音》の絵葉書。リズミカルな絵です。
あとコースターも購入しました。
あと、以前から「カンディンスキーの絵の柄のTシャツがあったら買う」と公言していたこともあって、Tシャツまで購入。
あと。図録によるとカンディンスキーは「モネの《積みわら》を見て画家を志した」とのこと。モネには最近注目していて、モネ展に行く予定もあるので非常に興味深い話です。
カンディンスキーって初期には抽象ではない、ロマンティックな作品も残しているんですよね。宮城県美術館で見たことがありますが、あれも非常に魅力的です。
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