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きらめくモダンの夢「アール・デコ」展(東京都美術館)-美術展・展覧会の感想-
2005-05-10 Tue 22:14
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天野喜孝展を見た後、bunteeさんとは軽くお茶をのんで別れました(連日のイベントでお疲れの様子でしたので)。

私も書店に寄ってアメ横でも軽く歩いて帰ろうと思っていたのですが、まだ時間的、体力的に余裕があったのでアール・デコ展も見ることにして東京都美術館へ向かいました。

私は美術史の中でも、「アール・ヌーヴォーアール・デコ」の流れに注目しています。アール・ヌーヴォーが有機的な曲線で高い装飾性を特徴とするのに対して、アール・デコは幾何学的デザインを特徴としています。
19世紀後半から始まったアール・ヌーヴォーの様式は今でこそブームですが、一時期完全に「時代遅れ」として美術会から注目されませんでした。私はアール・ヌーヴォーの豪華さは飽き易いのかもしれないけど、大変魅力的なので急激に廃れたことに対して違和感を感じていました。




しかし、アール・デコ展を見ながら、当時の急激な技術進歩が「機能性」「生産性」の追求へ繋がり、その2点を追求した上での装飾性、ということで「アール・ヌーヴォーアール・デコ」という流れは必要だったのかな、とも思います。技術的な進歩が落ち着いた今、なにかしらの余裕から再びアール・ヌーヴォーが流行る余地があるのでしょうか。

全体を通して思ったのは、ある程度の期間(今回の展覧会は1910-1939の数字があります)が有る中で、それぞれの時期ごとの特徴、国ごとの特徴の違いが面白いと思いました。またそれぞれの時代・場所において庶民へ向けられたものなのか、裕福な層へ向けられたものかの差も興味深いです。

たとえば、日本が海外のアール・デコ様式を取り入れる中、海外は日本の「漆」を作品に取り入れています。オーストラリアはアール・デコの浸透が遅かったにも関わらず、アボリジニの文化と結びついて独自の展開を見せています。歴史的には1922年のツタンカーメンの墓の発見がエジプト風デザインの大きなブームを呼んでいること、1929年の大恐慌によって、より安価で工業的生産に適した近代的なデザインの追求が加速したのも面白い出来事です。

特定の物としては象牙に鮫皮を貼り付けた箪笥はシンプルだけど面白いと思いました(シンプルですが、ものすごい高価と思います)。鮫皮は大恐慌以前は好んで使われたようです。

アール・デコ展はその内容もさることながら、図録を買うのが楽しみな展覧会でした。というのも≫アール・デコ関連の書籍 はどれを買ったら良いものか悩んでいたのです。それで、自分が見た展覧会で、かつ充実した図録ならそれが一番良いな~、と思ったのです。

かくして購入した図録はよだれが出るくらい充実した内容。展覧会の内容を網羅している上に巻末の年表や作家紹介もすばらしい!来て良かった!

↓購入した図録。でかい。厚い。
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東京都美術館は2度訪れた≫ミュシャ展以来です。3度目なので館内の広さも把握していますし、ペース配分も考えて見られました。同じ美術館で短期間に別の企画展を見たのは初めてでしたので、「ああ、同じ建物なのに全然違う」という当たり前のことが何か新鮮でしたよ。


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