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北欧モダン デザイン&クラフト(東京オペラシティアートギャラリー)-美術展の感想-
2008-01-20 Sun 02:20
僕は元々「北欧好き」と言うわけではないのですが、「面白いデザインだな。」「素敵な色使いだな。」と思ったものが「北欧製」だったという経験は多々あります。

ドイツ・フランス・イギリス他の実用工芸品というのは、大体想像の範囲内に収まりますが、北欧のものは、僕の固定観念の殻を“気持ち良く”破ってくれることがありますね。

僕の持っている北欧に関する情報と言うのは偏っているので、今回の「北欧モダン デザイン&クラフト」を見ることで、偏りを減らした上で、今後のさらなる興味に繋がるものが見つかれば理想的だな、と思っていました。


展覧会を見る前から、北欧のメーカー名はある程度知ってたんですよ。
北欧で、陶器というと、ロイヤルコペンハーゲン、アラビア・・・ガラスだとイッタラ、コスタボダ・・・辺りはどこの国かと大体の作風も分かるかな。
B&Gがロイヤルコペンハーゲンに吸収されてる、アラビアが近年イッタラに吸収された、コスタボダがコスタとボダの合併会社で、最近、オレフォスも吸収した、というのも形式的には知ってます(事情とか、詳しい年代までは頭に入ってません。吸収なのか、合併なのかも怪しいです)。

あとは、
グスタフスベリってどこの国だっけ?
バランスチェアのストッケってノルウェー?ホーグはどこ?
マリメッコって聞いたことあるけど、何のメーカー?

という感じ。



でも・・・地図上で、どれがどの国かは頭に入ってないのです。

学生時代、「テストに出るから」という理由で「スカンジナビア半島」「フィヨルド」「白夜」くらいの単語は覚えましたけど。
この日は、北欧に興味があって、自ら足を運んでいるわけですから学ぶ気満々ですよー。

行ったのは1/13。会期が14までなのもあって、結構混んでいましたね。

会場に入ってすぐに、北欧の地図と人口、面積、インターネット普及率などが記されていました。
(展覧会の内容から、アイスランドは今回含まれてないんですね)
面積は日本の国土面積との比率が併記してあったので分かりやすかったです。
まぁ、率直な感想として、


「人口、少な!!」


と思いましたね。どの国も人口は数百万人なんですね。一番多いスウェーデンでも900万人程度とは・・・。
デンマークこそ、九州と同程度の大きさですが、他の国は日本と同じくらいの面積というから人口一人当たりの面積って日本とは大違いですな。

あとは地理的、民族的にフィンランドが他の3カ国に比べてやや独自性が強いみたいですね。海を挟んでいるデンマークの方が、むしろノルウェー、スウェーデンと一体化している印象。
こんな単純なことでも頭に入れておくと、物の見方が変わるかな?(いい意味で変わると良いな・・・)

ルイス・ポールセンのフロアランプの横を通り過ぎて本会場へ入ると、髭の印象的な「タピオ・ウィルッカラ」というデザイナーさんの顔写真が眼に入りました。
国ごと、メーカーごと、というよりはデザイナーごと、というくくりで展示されていたのは入り込みやすかったと思います。
(あと、あまり気にしていませんでしたが「四期ごと」というブースコンセプトがあったようです。図録にはそのコンセプトはあまり感じられません)

イッタラのグラス、ハックマンのナイフ、など、氏の作品が並んでいましたが、「グラスとナイフが同じデザイナーのデザインによるもの」という視点で考えたことが無かったので、新鮮な気持ちで見られました。
全く同じものではないにしろ、グラスもナイフも個別には目にしてるはずなのですが。
テーブルなどの家具、木製オブジェなど、多彩な素材、ジャンルにわたってデザインされていますが、逸品のアート作品でも量産品でも「手の痕跡を残す」というこだわりがあったそうです。



僕は家具には疎いですが、ハンス・J・ウェグナーさんの名前には見覚えがあるなー、と思いました。
(真ん中に“J”が入るのまでは覚えてませんでしたよ。所謂、うろ覚え)
ウェグナー氏の代表作の一つ・ピーコックチェアーに見覚えがあったので、それに付随して覚えていたものと思います。
ウェグナー氏の作品に限らず、会場では椅子は座れないし、すわり心地とか、木の肌触りとかが感じられないので、ちょっと難しかったかな。革や布との組み合わせ方を楽しむか、木の曲線を見るか、といった感じですね。
サウナスツールは木の曲線の使い方が面白くて座ってみたかったなぁ。


あとはアラビアのTVスナックセット(カップ&ソーサーではなく、カップ&トレーね。)は目にした瞬間に「あ、アラビアのイヤープレートの絵を描いてる人だ」と思いました。原型はカイ・フランクという聞き覚えのない人でしたが、装飾はライヤ・ウオシッキネンさんというアラビアの食器の絵を多く手がけている人でした。

ara1.jpg
購入した絵葉書セットの中にTVスナックセットの写真がありました。

イヤープレートというと、ロイヤルコペンハーゲンが有名ですが、僕はアラビアの方が好きだなぁ。ということはライアさんの絵に惹かれるものがある、ということかな。このスナックセットもシンプルで素敵なお品でした。

会場1階のスペースにあったその他の食器類は、ロールストランドや、イッタラにしても単色でシンプル・実用性重視、といった感じのものが多かったですが、僕は2階スペースにあった、アラビアやグスタフスベリなどの柄が可愛らしいファイアンス焼きの食器の方が好きだな。柄にしても派手すぎず、色使いに落ち着きがあるよね。でもまぁ、見覚えのある普及品が中心でしたか。グスタフスベリとか、ロイヤルコペンハーゲンとか、1950年前後のファイアンス焼きだとびっくりするくらい素敵なのが結構あるんですよね。手に入れるの難しいけど。

一番、人だかりが出来ていたのはムーミンのトーヴェ・ヤンソンさんの直筆画が展示してあった廊下でした。
ムーミンというと、アニメのイメージがどうしてもありますが、原作者トーヴェ・ヤンソンさんの絵も実に味がありますね。《夜道を歩くトロール》という絵はさりげない色使いもあって、いい絵だったなぁ。黒インクだけで描かれた絵もとても良い。それほど沢山の作品があったわけではないですが、なにか、「照明の明かり」と、それに照らされた「影」に強いこだわりをもって描かれている印象が残りました。たまたまかな?
(余談ですが、愛知万博の北欧スペースで購入したアラビアのムーミンマグカップが見当たらなくて困っています。)

あとはヴェルナー・パントンさんのブースが異彩を放っていて、面白かったですね。あの極彩色の品々に囲まれて生活するのはどうかと思いますが、パントンチェアにしろ、他のものにしろ、部屋にポンと一つあるとお洒落だと思うなぁ。例え、実用しなくても、オブジェとして面白いじゃない。ヴェルナー・パントンの紹介文にあった「スペース・エイジ」「サイケデリック」「レトロ・フューチャー」なんてどれも刺激的な単語だと思います。もうちょっと掘り下げてみたいなー、と思うデザイナーでした。

出口付近にマリメッコの服が飾ってありました。「マリメッコ」って、聞いたことはあったのですが、布地のメーカーなんですね。展覧会に行く直前にマイミクさんに教わりました。
「マリメッコ」がそもそも「マリちゃんのドレス」という意味合いだそうで、子供と女性の服が中心のメーカー。メンズファッションもあるらしいのですが、日本国内で手に入るんですかね?
色の使い方とかは非常に僕の好みでしたよ。ピンクのドレスとかは、さすがに自分で着る柄ではないな、と思いましたけど。
マリメッコはともかく、北欧のファッションブランドについても調べてみようかな、と思いました。そろそろ、30代に突入しますし、ファッションにも気を使わないといけないですからね。


会場で図録を眺めたときは「カラーページの発色があんまり良くないなー」と思ったのですが、図録がないと記事がまとまらない気がしたので、「まぁ買うか」という感じだったのですが、実際、家で読んでみるとテキストの質が高いですね。面白いです。美術展の図録にしては高かったですが、買って正解でしたね(確か、3000円以上したと思います)。

北欧デザインの魅力を簡単に言ってしまうと、曲線の使い方と、色使い、ということになるのでしょうが、その根底にあるものは何か?というのを追求していくと、より楽しみながら自分の好みのものが見つけられるのかな、と思います。
根底にあるものというのは、北欧の自然風土だったり、ドイツ・バウハウスを中心とした機能主義への抵抗(これは今回、学んだ)だったりするらしいのですが、実際に北欧諸国を訪れなければ、分からない要素もあるでしょう。
何か、具体的な目的を持って、北欧へ出かける機会も作れたらな、と思います。

さしあたっては、ファッションに北欧テイストを導入してみようかな。
あとは、引っ越したらストッケのバランスチェアを一つ買ってみようと思ってます。

「部屋を北欧調で統一」とかは自分には合ってない気がするので、暮らしのアクセントに、ね。


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この記事のコメント
あらら、これはもう終わってしまっているようですね。
でも東京オペラシティには行ったことがないので、この機会にいろいろと調べてみました。機会があれば訪れたいと思います。
2008-01-22 Tue 21:12 | URL | ディック #-[ 内容変更] | top↑
僕も東京オペラシティは初めて行きました。
別の予定が控えていたので、北欧展だけ見て帰りましたが、大きな建物なので、探索のし甲斐があるのではないでしょうか?

西新宿なので、損保ジャパンビルの東郷青児美術館あたりと同日に寄るのも面白いかと思います。
2008-01-22 Tue 21:52 | URL | COZY #-[ 内容変更] | top↑
このたびは拙ブログへのコメント&TBありがとうございました。
四期のコンセプトは私も気がつきませんでした(^^;)
デザイナーごとの展示は特徴がわかってよかったですよね。
フィンランドの特異性は、フィン人の民族衣装などをみると非常にわかりやすいような気がします。
図録は3000円以上しました、はい。ほしかったのですが、今回はちょっと我慢してしまいました(^^;)お金が出来たら買いに行こうと思ってます(すぐ外の本屋で売ってるので)。
2008-01-22 Tue 22:10 | URL | しのぶん #VWFaYlLU[ 内容変更] | top↑
コメントありがとうございます。
北欧の中でのフィンランドの特異性、というのは非常に興味がありますね。今後も掘り下げていきたい要素です。

日本の文化の一端が、着物に現れているように、民族衣装に注目するのは面白そうですね。良いヒントをいただきました。




しのぶんさんもかなりの頻度で、美術展に行かれているようですが、美術展に行き慣れている身としては、図録は2000円台で抑えて欲しいですよねー。3000円以上する図録は久しぶりに出会いましたよ。
まぁ、価格以上に楽しんでみせます(笑)
2008-01-23 Wed 00:49 | URL | COZY #-[ 内容変更] | top↑
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